田舎

罪の声の田舎のレビュー・感想・評価

罪の声(2020年製作の映画)
3.6
特に英士と俊也が出会うまでの序盤、人物登場のテンポと数はすごいものがあったけど、にしては各々の関係はグチャグチャせず割と明確に理解でき、そこの見せ方とか持っていき方はうまいなぁと思った。事件の真相に迫っていくまでのクライム・サスペンスモノとしての一連は割と見応えがあったものの、その裏にある犯人の動機、それに伴う心理描写には、"昭和-平成-令和という三世代を跨ぐ~"という製作上の、まさにテレビっぽい裏テーマみたいなものの存在が透けて見えたし(原作の内容は把握してないですが、いずれにせよスケール感を出したい製作側の意図が見えます)、それを踏まえるとまぁありきたりなものだったので特にノレず。あと「テープに声を使われたこと」そのものが3人の子供の人生を狂わせた訳ではないので、俊也の行動原理にもそこまでノレず。原作ではこの辺り丁寧に処理されているんでしょうか。最後に、英士の取材シーンにはお仕事ドラマとしての要素もあったと思うが、それもメディア・報道のプロパガンダ的にも思えてきて(製作はTBS系)、そこにも若干ノレず(穿った見方な気もしますが)。気になる部分ばかり挙げてしまいましたが、とは言え普通に楽しめはしました。
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