Michihiro

罪の声のMichihiroのレビュー・感想・評価

罪の声(2020年製作の映画)
3.7
2020年公開。監督は『花束みたいな恋をした』の土井裕泰、脚本は『アイアムアヒーロー』の野木亜紀子。主演は小栗旬。塩田武士による原作小説を実写映画化。フィクション作品だが、1984年と1985年に、日本の大阪府・兵庫県を舞台に食品会社を標的とした一連の28件の企業脅迫事件であるグリコ・森永事件をモチーフとしている。未解決事件ではあるが、各事件の発生日時、犯人による脅迫状・挑戦状、事件報道は極力史実通りに再現されているため、非常にリアリティがあり、限りなくノンフィクションに近いと感じさせられた。実際の事件については有名なので名前は知っていたが、トラウマ級のキツネ目の男の影響か殺人系の指名手配だと今まで勘違いしていた。捜査をしていく中で次第に繋がっていく情報やそこに隠された数々のドラマがテンポ良く展開されていくため、観やすかった。主題歌であるUruの「振り子」、悲しさを包み込む強い歌声に背中を押された。
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