ヘビメタおやじ

罪の声のヘビメタおやじのレビュー・感想・評価

罪の声(2020年製作の映画)
3.5
2211本目。原作既読です。原作はかなり面白く読みました。グリコ・森永事件をこんな切り口で作品にした目の付け所に感服しました。特に、探索の過程は、サスペンスフルで面白かったです。かなり地味ではありましたが、文章で味わう喜びがありました。映像化すると、やはり地味な印象になってしまいました。ひとつひとつ明らかになっていくうれしさが、原作を読んでいないとスピードがないというイライラになりかねないと感じました。子供を犯罪に巻き込んではいけないということが、映像化によってはっきりと伝わってきたのはよかったです。子供を犯罪に使う話は、その作品がどんなに素晴らしくても、嫌悪感が湧いて楽しめません。