ヤクザvs刑事vs悪魔。
マ・ドンソク兄貴演じるヤクザの親分を偶然刺したのは、神出鬼没の連続殺人鬼。
ブチ切れた兄貴は、手柄を狙うキム・ムヨルのはみ出しものの荒くれ刑事と密かに臨時の同盟を組み、警察の情報力とヤクザの組織力を駆使して殺人鬼を探しはじめる。
しかし犯人の身柄確保は早いもん勝ちが条件。
ヤクザのプライドを潰されて怒り心頭の兄貴が先に捕えれば、確実に犯人は殺されるが、余罪は永遠に闇の中。
逆に刑事が先に捕まえれば、大手柄だが死刑モラトリアム中の韓国では、犯人は刑務所で生き永らえることになる。
要は殺人鬼を捕らえるという目標以外は水と油の両者が、ぶつかり合いながらも共闘してゆく物語なんだが、そこにヤクザ組織内部の抗争も絡む。
なかなかに複雑なプロットだが、よく考えられていて、まとまりは悪くない。
兄貴と刑事、両方を立てつつ一体どうオチを付けるんだろうと思ってたが、なるほどこう来たか。
最後の兄貴の高笑いこそ、本当に悪魔w
それにしても、この漫画としか思えない話が実話ベースってマヂか。
一応二つの事件を元に物語を構成しているみたいだが、どこまで事実が含まれているのか。
まさか本当にヤクザと警察が共闘したりはしないと思うけど、韓国映画観てると、ありそうな気がしてくるのがコワイ。
