Mpoppins

アメイジング・グレイス アレサ・フランクリンのMpoppinsのレビュー・感想・評価

4.0
いつもお世話になっているとらキチさん
、Shirotaさん、QIさんに薦めていただき、遅ればせながら映画館にて鑑賞。


映画が始まってすぐに聞こえてくる心地良いベース音。いい音でした。そしな若かりしシドニー・ポラック。

聖歌隊、スタッフ、観客。その場にいる全ての人の期待感が高まる中、アレサ・フランクリン登場!

「I Say a Little Prayer」以外は知らなかったので(後で調べたら「think」など他にも知ってました🤣)、ついていけるのか心配だったのですが…。

うまく表現できないのですが、生まれて初めて「0拍」の曲を聞いた時以来の衝撃!異文化との出会い! アレサ・フランクリンのジャンルを越えた音楽性の大きさに凝り固まった私の頭はついて行けず…でした(;´Д`)

数年前、フランク・シナトラがステージで「ニューヨーク・ニューヨーク」を歌う動画を見た時、本当に歌の上手い人はリズムの取り方が違う気がしました。一見譜面を見ただけではわからないリズムを細かく感じて歌っているような気がしたと同時に、これは西洋人特有なのか?と、思っていたら先日見た美空ひばりの映像から同じものを感じました。だからきっとこれは国や人種なんていうレベルの話ではないと思う。そんな譜面では見えにくいリズムまでをも体で表現する今回の聖歌隊の指揮者にまず圧倒されました!
そして、そんな指揮者のリズム感さえも超越してしまうアレサ・フランクリンの音楽性、表現力。
R&B、ソウル、ブラックミュージック、ゴスペル…ジャンルを一言で言い表せずただただ「この大きすぎる音楽は何なんだろう」という疑問と最後まで戦いながら…映画が終わりました。

昨日、TVで日野皓正が美空ひばりのことについて「音楽性の大きさは、結局その人自身の人間の大きさだ!」と表現していたが、まさにこのアレサ・フランクリンの音楽もそうなんだと感じました。

と言う訳で今の私にとっては★4。今後見る度に★が高くなる事はわかってます!!
私の拙い語彙力では表現できない大きな世界でした。
という、久しぶりの異文化交流とも言うべき不思議な体験でした!
ありがとうございました😌
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