Sachika

パブリック 図書館の奇跡のSachikaのレビュー・感想・評価

パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)
3.8
アメリカ・シンシナティ。
大寒波の影響で、凍死者も出るほどの寒さがこの街を襲う。
そのため緊急用のシェルターはどこも満杯になり、行き場をなくしたホームレス達。
彼らが寒さを凌ぐ場所にとえらんだのは、日頃から利用している公共図書館。
図書館員スチュアートと共に図書館に立て篭り、一夜の奇跡を起こす!

笑いあり、くだらなさあり。
でも至る所に物語の中だけでは済まない、多くの問題が隠れていて、タイムリーに色々なことを考えさせられました。
Make some noise!声を上げろ!

銃撃戦も爆破も起こらない立てこもり事件。
彼らの目的はただ『寒さを凌ぐために図書館を開放してほしい』という願いだけ。
でも政治家もメディアも自分たちの事ばかりで、市民の事なんてちっとも見えていない。
ホームレスだって市民じゃないの?と、私の中のいい子の部分は言うけど、やっぱり近くにいると、嫌な顔してしまうのが現状。

今のコロナ禍も含めて世界的に貧困問題があって、苦しい人がたくさんいる。
他の問題では政治や報道のずさんさはもちろん、ホームレスの多さや「この国のために働いた退役軍人なのに!」って言葉が何度も出てきたような。
何ができるって言うわけではないけど、人と人との繋がりで何かが変われるかもしれないし、助けられる人もいるかもしれない。って言うのを強く感じた作品でした。
沢山の人にみてもらいたいな!
Sachika

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