清水宏監督作品。
『蜂の巣の子どもたち』を撮影した後の、監督自身が育てている戦災孤児達の静岡県の集落での生活を描いた話。
前作で死んでいたヨシ坊が生きていて、そのことをネタにしていて、メタ的で面白かった。子ども達が集落でそれぞれ動きながら生活する様、そして周りの反応が描かれる。自主的に動いて、それに喜びを見いだす子ども達、そしてそれを見守りつつも程よくリードするおじさんの存在がいい。
ドキュメンタリー的であるんだけど、どこに虚構があって、どこに実際の生活があるのか混ざっている感じは、アッバス・キアロスタミに似ている。
終始ゆるゆるで、大方笑えて、そして時にしんみりする作品で楽しく見れた。