その後の蜂の巣の子供たちの作品情報・感想・評価

「その後の蜂の巣の子供たち」に投稿された感想・評価

山村部落のシーンだけに終止するかと思いきや、熱海駅、東京、大阪の風景もおまけにあったりと、なかなか楽しめた。
SKE

SKEの感想・評価

4.2
前作で完結したと思われるフィクションにメタ視点を導入していく点はキアロスタミの『友だちのうちはどこ?』に対する『そして人生はつづく』における実践と全く一緒。埋葬されたはずのヨシボウが平然と生き返る。あの親身な理科の先生は、画面の中のかすかに揺れる草木の美しさに観客の視線を向けるために「風」の話を教え子たちに教授したとしか思えない。
一

一の感想・評価

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最高~。ファーストショットから激・清水宏で高まる。『蜂の巣の子供たち』がホームを目指して放蕩する物語だったのに対して、今作はホームでの生活のスケッチ。おだやかに過ぎていく時間。なにしろ「昨日と同じ」なのだ。DEADヨシボーの復活もあり(「目つぶっていろと言われて映画を観たら死んだことになってた」!)、子供たちがより奔放で、観てるだけでただただしあわせ。一見ユートピアのようだが、彼らは彼らなりの役割と責任を負って切実に生きている。それを絶妙な距離感で見守る“おじさん”。厚かましい自己満足では事足りない世界。なのに、泡吹いて倒れる青年は何気にずっといるのがウケる。
清水宏監督作品。
『蜂の巣の子どもたち』を撮影した後の、監督自身が育てている戦災孤児達の静岡県の集落での生活を描いた話。

前作で死んでいたヨシ坊が生きていて、そのことをネタにしていて、メタ的で面白かった。子ども達が集落でそれぞれ動きながら生活する様、そして周りの反応が描かれる。自主的に動いて、それに喜びを見いだす子ども達、そしてそれを見守りつつも程よくリードするおじさんの存在がいい。
ドキュメンタリー的であるんだけど、どこに虚構があって、どこに実際の生活があるのか混ざっている感じは、アッバス・キアロスタミに似ている。

終始ゆるゆるで、大方笑えて、そして時にしんみりする作品で楽しく見れた。
【大人がのんびり】

子供たちがせかせかしていないのがうらやましいけど、それよりも、出てくる大人がみんなのんびりしていてこれはもう、今ではまったく考えられない違い。山の中までわざわざ来る娘さんをすげなく扱う子どもたちに、ああ戦後の話なんだな、と思わされる。
207
『蜂の巣の子供たち』を見ていないのに鑑賞。
戦後の市井のロケ撮影。
タイトル通り1948年の「蜂の巣の子供たち」の続編
前作で放浪の旅の末落ち着ける場所に定着したおじさんと子供たちのその後の物語、ドキュメンタリー風

冒頭で前作をネタにしたメタ的な会話が面白い
前作で死んだはずのよしぼうがちゃっかり出演してるのをいじったりw
ドキュメンタリー風だけどこの辺りはやっぱり映画ですよねーって
まさかほんとに映画内で死ぬわけないし
どこまで本当でどこからが演出なのかわからなくなる、そんな映画なのも一緒

ちなみに前作ラストで合流したお姉さんはお嫁に、片足のおじさんは性に合わず出てったらしいwおじさんのほうは終盤ちらっと出てくる

今作では蜂の巣の里?での暮らしが中心
自己満のボランティアが押しかけてきたり、学校の先生が勉強を教えに来たり、毎日の炊事や開墾などの仕事といった描写が続く
前作でメンバーに女の子がいなかったんですが、今作では途中加入を含め2人登場
れいこちゃん役の子がなかなかいいキャラクターしてます

前作の終戦直後の荒廃した景色は全くなく、山の自然がのどかです
子供たちがかわいらしくて、安定して面白かったけどラストがよくわからなかった
あらすじ調べると2人を捕まえて改心させて連れ戻した?ってあるけど、、、

蜂の巣蜂の子ぶんぶんぶん♩歌覚えちゃいましたw
あと前作からずっと思ってるんだけどみんなと暮らすおじさんが高松英郎に見えてしょうがない
マ

マの感想・評価

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部屋の撮り方、画面の奥への意識、コメディパートを受け持つあの子最高。炊事の下り笑った
不満があるとすれば、蜂の巣の子どもたちをもっと見ていたいということだけ。熱海の「蜂の巣」という共同体で暮らす子どもたちは背のびせず、互いの持ち場で、自らの役割を果たしながら生きている。
彼・彼女らのエピソードがゴロリゴロリといくつも投げ出されるが、情に訴える「オチ」がないのがいい。続いていく生活のなかを、子どもたちは、時にはこれで良かったのかと煩悶し、時には顔を見合わせ、綻ばせる。序盤に登場する「休暇の間、皆さんのお手伝いに来ました」お嬢さん的欺瞞はいっさい寄せつけない。この映画を観ている自分もこのお嬢さんたちのようになっていないか、よく考えながら観るとハッとする。蜂の巣の子どもたちと仲間になろうなんてバカな考えは捨てること。そうすれば、生半可なヤツは弾き出される、「蜂の巣」という共同体の盤石さが見えてくる。子どもたちのこの堅牢な繋がりを観れば、たとえば三流の任侠映画に出てくる大した仁義もきれない大人たちのほうが幼稚に見えてくるかもしれない。
mingo

mingoの感想・評価

4.2
前作よりロードムービー感は消えたもののより映画的に、風速をアニメーションで表現したりより先駆的に演出が鋭くなったように感じた。傑作なことは言うまでもないが普通に吹き出して笑ってしまう素の子供の演出術はやはり清水宏が現在においても最高峰であり、時代が変わろうが愛される子供の魅せ方をあまりにも知り尽くしているからであろう。本作のシリーズをみると再確認するのはイタリアのネオレアリズモとほぼ同時期に日本には清水宏がいた!と感じざるを得ない。上野にも大阪にも神戸にもちゃんとロケしてるのにサラッと魅せるのも嫌味なく清水宏らしくて良い。5年くらい前にフィルセンでかかった清水宏祭りまたやってくれないかな、、、
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