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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊のtottsunのレビュー・感想・評価

3.7
「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバディ、カンザスイヴニング・サン別冊」🎬6
20世紀フランスのとある街には、雑誌「フレンチ・ディスパッチ」の編集部があり、個性的な人々が集まっていた。国際問題はもとより、アートやファッション、美食などのユニークな記事で雑誌は人気があった。だが、ある日仕事中に編集長が急死し、彼の遺言により、フレンチ・ディスパッチ誌の廃刊が決定したため、編集者や記者たちは最終号を発行する。
公開してからTOHOシネマズシャンテでは満席続きでなかなか観られなさそうだからファーストデーに比較的空いてそうなイクスピアリで鑑賞。
予想通り快適に鑑賞できました。
見始めると、「あー、これこれ」と思うほどのウェス・アンダーソンワールド全開!画角、色味、映像のパンの仕方、世界観、美しさに急に割り込んでくる暴力、グロさ。
モノクロのシーンであっても「らしさ」が本当に全開の作品。
個人的には彼の作品はものすごく好きって訳ではないし、なんなら最初は苦手意識もあったけど…なんだかんだ気になる存在。
さりげなく彼の術中にハマってるのかしら。
日本でいう三谷幸喜作品のように彼といえば…と思うほど彼の作品ではお馴染みの有名人が名を連ねてる。
クリストフ・ヴァルツやシアーシャ・ローナンでさえ名もなき役としてカメオ出演してるほど。
本来なら主演張れるほどの人たちがギューってしてる。
見始めて思ったのは日本語字幕で見てしまってるからなのか、全然映像にも話にも追いつけない。
まず、会話の情報量がやたらと多い。その上、映像だけでも目を凝らしてみたくなるほど情報が詰め込まれていて本当は字幕を取っ払って映像だけ注視したいのにあっちもこっちもで忙しい!
だんだんそれに疲れてくると仕事終わりの脳にはしんどかったようで眠気が襲ってきちゃった。寝ないように自分の脳と攻防戦始まってからは余計に忙しかった。
全体を大まかに3つの話で描いてるんだけど、個人的には前半の方が面白かったな。
後半の話はよく分かんなかったw
物語云々じゃなくて、映像作品として芸術のように楽しむための作品かな。
そこに興味が無い人にとっては苦痛の100分だと思う。
アニメーション挟んでみたり、舞台装置のような背景だったりそういうところにハマると良いんだろうけど。
私的には☆☆☆.7かな。
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