バリカタ

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊のバリカタのレビュー・感想・評価

4.0
どんなもんか?と恐る恐る鑑賞。個性豊かな記者達の雑誌の編集会議で議論されてる記事をもとにしたストーリー。なるほど、そーいう建て付けね!ナイス。好印象です。まさに雑誌のような映画。

観る雑誌?観るコラム?小粋でお洒落感たっぷりで、映像やカットは全て計算されたかのようでいて、絵巻を広げていくように物語が展開したり、スタイリッシュな舞台演出のような展開あり、人使えないならコレで(笑)、、、など、全く飽きのこない映画です。どーやって撮ってるの?って思うこともしばしば。ワンカット毎、どれを切り取っても素敵なポストカードになりそう。字幕を目で追うことが勿体無いほどの、珠玉のカットの連続。かつ、小ネタが場面に散りばめられてる気がします。画面の隅から隅まで意識してる気がするんですよね。あー、Blu-rayで停止しながら観たい(笑)なんか、映像クリエイターさんが作った感が。隙がないわー。

お話もどこか現実離れしてるからでしょうが、コミック仕立てな感じで肩肘張らずに楽しめます。ほんと、雑誌のコラム読んで思う「どこで見つけてきたんだ?こんな話」ってのばかりで。僕は画家の記事がお気に入り。あ、活動家の記事も良かったなー。とにかく観て楽しい作品です。これぞ娯楽作品なんじゃ?俳優の使い方もある意味娯楽です。ウィリアム・デフォー良かったな。

結末もナイスな終わり方。こんな素敵な記者達が集う雑誌が廃刊になるのは惜しいよね

もしかしたら好き嫌い分かれるかも?僕は大好きです。