完成披露試写会にて鑑賞。
韓国版のリメイクという事ですがそちらは観ていないので違いはわかりません。ただ、扱っている事件の猟奇さは確かに韓国チックな気はします。
最初から最後まで常に暗く不穏な空気が流れていて観ている側も緊張感が持続するが、ホラー作品等でもよく使われる不協和音的なBGMを多用し過ぎ。
主演のなつみを演じる吉岡里帆さんは盲目の役をよく研究していて、舞台挨拶でも先天的、後天的失明の違いを勉強したと話してました。
見えているとどうしても動いた物に反射的に反応してしまうが、目の動きを上手にコントロールできてましたね。
映像的にも盲目の人間がどのように見えない対象物を捉えるのかを、視覚的にちゃんと分かるように表現している部分が興味深く面白いです。
R15指定でグロいシーンもあるけど、物語的には未来に希望を持てない人たちが再生していく話でもあり、怖い痛い辛いばかりではないのが良い。
個人的には噛ませ犬的な刑事役の大倉孝二さんがツボでした。特にクライマックス近くでは残酷なシーンのはずなのに笑ってしまった。