ゆっきぃ

アリスとテレスのまぼろし工場のゆっきぃのレビュー・感想・評価

2.5
製鉄所の爆発事故により時が止まってしまった町。変化をしたり求めることを禁じられた町でのお話。

始まってしばらくは、30年間経済が停滞してる日本のメタファーで、政権批判でも描かれるのかなって思いながら観ていたが、途中でそれは意図してないなと気づく。

少し暗めの内容と映像が続き、隣の席の男性は寝息を立て始める。

オープニングの製鉄所の煙(神機狼)の描写を見て、私は思わず扉を探し「お返し申す!」と心の中で言ってしまったのは内緒。
ただ、その後の設定からも新海誠作品の影響を受けてる感じがするし、あとディズニーの「リメンバー・ミー」の影響も感じる作品になっている。

岡田麿里監督の前作を観た時も感じたのだが、クライマックスの盛り上げ方が鼻につく。淡々と話を進めておいて最後大音量のBGMで煽りまくる手法が個人的に苦手というか嫌い。またか…って思った。

人の心の持つ力、愛…というか恋、運命は自分で切り開く、何よりもまず生きる。そこら辺がテーマになってる気はするが、色々入れてちょっと薄まっちゃったかな。

今後も監督は続けるのかな?私は期待しないでおきます。
ゆっきぃ

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