【美声対決、国村VSトモロヲ】
中盤の静かな見どころ（いや、聴かせどころ）がこの2人の対決。見えない人が主人公の映画に、いい声の脇役を配するのはなかなかにくい。目を閉じて聞き惚れよう。
でもそれはきっと本筋ではないので置いといても、面白かったですこの映画。まずはツルッとした顔の吉岡里帆の地下道爆走。しかも盲導犬なし。もともと日本人形みたいな顔なので、目に表情がない状態でもあまり違和感がない。しかもローテンション。吉岡さんこの感じが、本人の魅力が一番引き立つんじゃないかな。
表情が薄いのは犯人も同じ。リメイクの大元は韓国の映画なんだけど、韓国クライムムービーのテイストに合わせたのか、ツルッとしたイケメンが、ひどい犯罪を繰り広げる。韓国と張り合おうと頑張ったグロ描写が東映の心意気を感じさせます。なかなかやな感じでした。
全体に映画としてバランスがよく、細部までちゃんとできてます。過剰に説明に走ったり、ぜんぶセリフで喋っちゃったりすることもないです。可能ならもう一息、グロくてもよかったな。いや。ヤバイてこれ、くらい。
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