自分が筋肉マニアだったら良かったのに。ボクサー役の窪田正孝が作り上げた肉体には、感嘆しかない。「これ本当に自前ですか？」と問いただしたい。この、なんとか筋はどうやって鍛えたのでしょうか、とか、この、なんとか筋はどうやって仕上げたのですか、など、いちいち質問して、ウザがられたい欲求がやまぬ。
とにかく演者たちが皆、いきいきと楽しそうに演じている。みんながみんな、脂がのってる感じ。巻き込まれた２人を除き、あとの人はみんな、積極的に抗争に首を突っ込んでいく、その感じが楽しい。登場シーンの瞬間が、めっちゃ格好いいと思ったらベッキーだった。そして、それ以降はお笑い担当となった（いや、この映画自体がかなりコメディです）。染谷君も乗りに乗っていた。村上淳は大好きです、そしてやっぱり村上淳だった。ファイナル勉さん こと 塩見三省さんも楽しそうに演じられていて、うれしかったッス。イエーイ！
ホームセンターは、ヤクザv.s.チャイニーズマフィアの抗争の場として最適！というのは、私としたら新発見。その使い方も新鮮だった。警察が取り囲むなかでの突破法には、驚いたというか苦笑したというか、まぁいっか、それしかないかもな、って気持ちになった。
「初恋」というタイトルからして、もっとヒリヒリとした、切なくて苦しくて狂おしい、そんな初恋を勝手に想像してたから、私にとっては、残念やった。でも、初めて知った小西桜子さんが可愛かったので（声も）、これでよしとします。
