韓国映画はテーマが重い作品があるがこれもその一つ。
中央日報によると2018年の児童虐待通報件数が36,392件で、2014年対比で2.4倍に急増しているとのこと。
加害者の75.4%が両親であるそうだ。
そんな韓国の児童虐待問題に一石を投じる骨太なテーマ。5点をつけるしか他に無い。
一方、日本はどうだろうか。
オレンジリボン運動のHPによると平成30年度の児童相談所への虐待相談対応件数159,850件である。平成25年度対比で約2.2倍と急増している。
同HPでは死亡事例は年間50を超え、1週間に1人の児童が虐待により命を失っているとのこと。
韓国が特別な状態なのではないことがわかるが、このような作品は日本で映画化されることはない。
社会問題に一石を投じようとする作品は、見た人間の意識を変える意味でとても貴重だ。
そして、私はこの作品を見て、オレンジリボン運動のHPを初めて見た。
どこで誰が被害にあっているか分からないし、どういう事情があってそうなってしまったのかも当然分からないし、仮に何か出来たとしても出来ることはちっぽけだが、何もしないで傍観してはダメだと、この作品を見て思った。