kapo

はちどりのkapoのレビュー・感想・評価

はちどり(2018年製作の映画)
3.7
ため息の余韻をスクリーンから
ふわっと受けてしまう様な、
不思議な感触の映画だった。
見守るにも近かったかな。

黄色いリュック、じっと見つめる
眼差し、チクタク鳴る時計の
針の音、無音の食卓、、
儒教色の強い一昔前の高度成長期韓国の
ザラついた日常の些細な存在と、

それに対比するみたいに存在する
ウニの初々しい美しさが
際立ってて、

最初から最後までそれらが
色々印象的で目が離せなかった。

なんか色々病みやったけど、
その隙間に出会った人に
ファッと開く心と笑顔に
触れる瞬間が全てやった。

きっとウニの未来は輝いている。
------------------------------

こちらもwavesと何かしら
共通するジェンダー問題ムンムン。
資本主義社会の副作用=家庭問題

トーンの低い画面越しの黄色アイテムは
かなり印象的で、
韓国での黄色って意味があるのかと
気になって仕方なくてググッたら、

韓国では黄色は不思議な色らしくて、
明るいとか幼い子供のイメージだけじゃなく、
生意気で将来性がないみたいなのを
「芽が黄色い」
大変な目にあった時「空が黄色い」
具合が悪いも黄色い、
ムカつく時も黄色い、
栄養不足で疲れて血の気がないみたいな
表現にも色々黄色
を使うらしくって、
ほほーーーっと。
この映画のカラーとピッタリやないか。
狙ってるのか何なのかは謎やけど。

ウニちゃんオシャレやったな〜
いい演技やった〜
みんないい表情やった〜
先生は最初木村佳乃やったけど、
笑顔が見えた時
栗原はるみの笑顔を思い出して、
同じ癒し効果to meやった〜
ああいう柔らかい笑顔憧れる

あと個人的に床にゴロ寝の姿が
なんかツボ。
アンニュイのスパイスやった。
kapo

kapo