九月

ブラック・ウィドウの九月のレビュー・感想・評価

ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)
4.4
他のヒーローたちのように、超人的な能力があったり科学で力を増進させていたりするわけではないのに、異様に強いブラック・ウィドウ。
何故彼女はあんなに強いのか、と事あるごとに不思議に思っていたけれど、心の強さにあるのかな、と思った。

また、かねてから断片的に映されていた、彼女の過去や家族の秘密が少しずつ明らかになっていく。
冒頭から重い描写がかなり多くて、他の作品とは全く違う雰囲気で、引き込まれた。
彼女の強さの所以を目の当たりにしつつも、人間らしさや温かさ、姉としての優しさなんかも描かれていて、さらに大好きになった。

エンドゲームの直後に観たので、ナターシャが生きている姿に喜び、また会えて良かった…ってそれだけで嬉しくなったのだけれど、ポストクレジットで彼女のお墓を見て現実に引き戻される。
でも、これまで"自分"を隠すようにして生きてきた彼女が、自分の意思で選択したのがあのエンドゲームでの行動。そう思うと、また感慨に浸ってしまう。ナターシャが恋しい。

いつも登場する度に髪型や髪色が違って素敵だったナターシャ、時系列的にはこの後のインフィニティ・ウォーでまたガラッと赤髪からブロンドに変わっていたのだけれど、本作でカラー剤のパッケージが映されていたのが個人的には好きなポイント。
キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャーあたりから見返したくなった。

今までずっと家のテレビで観てきたMCU。もうすぐ上映期間が終わりそうなところを滑り込みで劇場で観られて、まず大きなスクリーンに映るオープニングロゴに感動した。
次は、ナターシャと強い絆で繋がっていたあの人の身に何が起こるのか…
九月

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