Stroszek

ガール・コップスのStroszekのネタバレレビュー・内容・結末

ガール・コップス(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

女性を昏睡状態にしてレイプし、その様子をネットに上げる男たちを追う女性刑事と事務官の話。なんというか、男性たちが若くて小綺麗な格好をしている(なんなら細面でヒョロヒョロしている)のがリアル。韓国で起こったデジタル性犯罪のn番部屋事件と同じ年に公開というのがタイムリーだ。

性犯罪を扱ってはいるが、邦画のように性犯罪の瞬間そのものを映像化する無神経さはないので、安心して観られる。

女性刑事機動隊で活躍していたミヨンが結婚、出産後は市民の苦情を扱う課に移動させられる。結婚、出産を経た女性は事務職とケア労働的な役割を背負わされるのは日本と一緒だな、と思わされる秀逸な導入部分。

最後の25分、女性警察官たちが団結し、主人公二人の犯人追跡のバックアップをするあたりからはアガるアガる。ドロップキックもカーチェイスも韓国映画らしい迫力がある。

女性の性被害が軽視され、男性警察官は出世に直結する手柄を立てられる事件の犯人摘発に躍起になる状況で奮闘する二人の女性刑事の話。

強力係の居眠りしていた課長が顔をあげたら、『探偵なふたり』で警察を休職して探偵業に勤しむ刑事を演じたソン・ドンイルだったので、「あ、あんた結局警察辞めなかったのか…!」と思った。
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