燃ゆる女の肖像のYukenzのレビュー・感想・評価

孤島という狭い世界で出会った貴族の娘と女性画家。女中を含めた3人でほぼストーリーが進む。

全体的に静かだが、細やかな表情の変化や繊細な色使い、ポイントとなる場面ではサウンドを効果的に使うことで登場人物の心理を巧みに描いているのが特徴。
18世紀後半の女性の衣装にも目が留まる。

5 日間の濃密な時間。こういう環境で人は惹かれ合っていくんだなぁとしっとりと魅せられる。凛とした美しさは力強くもある。目でも楽しめる映画だった。