延々と歩く

シチリアーノ 裏切りの美学の延々と歩くのレビュー・感想・評価

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 イタリアが舞台のとんでもねえ実録犯罪映画。

 麻薬の取り分をめぐって抗争が勃発、150人以上も死ぬわブラジルに逃げても息子やら親類が消されるわで、主人公はついに「コーザ・ノストラ」初の密告者になることを決意する。

 ギャングスターたちをカッコよく描かずそれでも退屈させなかったのはすごい。80歳の老監督がここまで踏ん張ったということに驚く。終盤に出てくるある展開も、まず観客を作品世界に引きずり込むのを優先した結果なのだろう。
延々と歩く

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