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シェイクスピアの庭のazmのレビュー・感想・評価

シェイクスピアの庭(2018年製作の映画)
3.0
1613年。『ヘンリー八世』の上映中に火災が発生し、グローブ座が全焼。その出来事をきっかけに断筆し引退したウィリアム・シェイクスピアが故郷のストラトフォード=アポン=エイヴォンに帰還し、疎遠になっていた家族のもとに帰る話。

この時代の女性たちは『妻としての務め=子どもを産む』ことが絶対であり、幸福とされている。学校に通うことすら許されず、文字の読み書きができず、自身も財産もすべて旦那の所有物とされる。そういう時代だからこその鬱屈とした想いとか姉弟間の不平等な扱いが重い……。この時代を舞台にした映画を見るたびに「女に生まれたというだけでこれか……」と毎度思う。現代に生まれてよかった。

それにしてもケネス・ブラナーの映画ってハズレがないなぁ。どれを見ても最終的には見てよかったって気持ちになってる。すごい。
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