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ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方のtottsunのレビュー・感想・評価

4.2
「ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方」🎬24
映画制作者のジョンと料理家のモリー夫妻は、殺処分寸前だった犬のトッドとロサンゼルスのアパートで暮らしていたが、トッドの鳴き声が原因で追い出されてしまう。そこで彼らは、本当に体にいい食べ物を育てるために農場を立ち上げることに決め、愛犬と共に郊外に移住する。
人間は変化を好まない生き物だから、ここで描かれた決断や実行力はなかなか真似することができない賜物だと思う。
そもそも愛犬の鳴き声が原因で追い出されることになったとしても引越すか戸建ての家に住むくらいでなかなかここまで究極の結論に移すことは難しいと思う。奥さんの夢を理解してくれる旦那さんの存在はとても大きい気がした。
「ライオンキング」でムファサがシンバに語るように「サークル・オブ・ライフ」命あるものが輪となり、永遠に時を刻む…
それを映像で体感することのできる作品。
そこには確かに美しい世界も存在するけど時には目を覆いたくなるような事も起きそれがお互いを支え合って自然は成り立っているのだと感じた。
この夫婦が言うように自然を支配することは不可能で「共存のダンス」を最高潮に到達させるために人間は手を差し伸べることしかできないのだと。
特にコヨーテのシーンを見て思ったけど、つい恐怖やそういった感情からその動物を排除しようとしがちだけど彼らにも役割があってある種の動物だけが増えると何かしらの弊害があって…そういうバランスの上に成り立っているものなんだというのが全編を通して描かれていた。
確かに全体を通して綺麗にまとまりすぎてる部分もあるかもしれないけど、子供が見ても学ぶことができる作品だったのではないかと思う。
私的には☆☆☆☆.2かな。
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