しらすごはん

ANIARA アニアーラのしらすごはんのレビュー・感想・評価

ANIARA アニアーラ(2018年製作の映画)
3.5

後味悪い、

胸の内がもやもやするSF映画でした。


思い出したくないけれど、時々思い出しちゃう映画ってありますよね。

そういう意味で、今作もファンが多くついてる映画ではないでしょうか。

ノーベル文学賞受賞しているハリー・マーティンソン原作の同名小説の映画化。

原作は1956刊。

ハリー・マーティンソンは、スウェーデン人。

今作も北欧ふうの雰囲気でした。

火星に行けたとしても、宇宙船の延長のような生活が続くわけだから、覚悟があっても良いのになぁ。

森の人、北欧の人には、人工閉鎖空間は辛かったんでしょうね。

日本人なら、同じ事態に陥ったとしたも、もっとうまく適応し、宇宙船運営ができそうな気がしました。

万人におすすめできる映画ではないですが、SF好きにはささるでしょう。

宇宙エレベーターとか、巨大宇宙船、ファッション、デザインが興味深かったです。


地球が放射能に汚染され、火星へ移住をはじめた人類。

その移住船 アニアーラが、事故に遭う。

燃料を放出するしかなくなったため、火星への航路に戻れなくなった。

8000人が宇宙をさまようことになる。

食料は自給自足できるし、レジャー施設は揃ってはいたので、ちょっとした都市といってもよい。

ただ、船内の人々は閉鎖空間で、気持ちが落ち込む。

人々は、MIMAという人工知能の作る世界に没入し、気持ちの捌け口にするが、人々の負の感情を受けとめきれず、MIMA自身が自死を選ぶ。

数年後、宇宙船に高速で近づいてくる槍状の物体が発見される。

救援のための燃料が積まれているのではないか。

ところが、希望は打ち砕かれる。

槍状の物体を調べても、それが何かすらも分からない。

乗員乗客の運命は如何に?
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