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エターナルズのhasomoのレビュー・感想・評価

エターナルズ(2021年製作の映画)
3.8
11月5日公開のエターナルズを早速鑑賞〜!
シャンチーに続く新しいヒーローなのでドキドキ。入場するとご年配の方も多くいらっしゃって「MCUは愛されてるな〜」と感じながら開始までソワソワ。

■感想
①いつものMCUと何か違う!
過去のMCU作品とはテーマも雰囲気も異なる。
その理由として、アクション要素よりもヒューマンドラマ要素に重きが置かれている。
従来のMCU作品だと、「強敵現る!」→「ヒーローが倒す」と言った流れだけど、エターナルズでは愛や家族、LGBTなど、ドラマ要素たっぷりの内容。

なので、アクションシーンよりもエターナルズ誕生や各キャラクターの心情を中心に描かれたストーリー構成となっていた。
そのため、「ゴリゴリのアクションが好き!」と言った人には物足りなく感じるかも知れない。

アクションシーンが思ったより少ないのは残念だけど、各キャラクターから人間臭さを感じることができるシーンが多く、感情移入をしやすかった。

そして、ヒューマンドラマ要素に重きを置かれていることもあり、雰囲気は過去のMCU作品と比べるとやや暗め。
9月に公開された「シャンチー / テンリングスの伝説」では、ケイティ役のオークワフィナがジョークを言ったり、戦闘中でも笑えるハプニングがあったりと全体的に明るい雰囲気だったが、エターナルズでは「DCか!DCを観ているのか!」とツッコみたくなるくらい、ダークなシーンが多い。

クスッと笑えるシーンはあるけど、シャンチーとのギャップもあり賛否両論ありそう。
でも、雰囲気は初期のアベンジャーズのダークさと被る部分があり、好みな雰囲気。

②新しい体験ができるアクションシーン
ヒューマンドラマ要素が中心だけど、アクションシーンは最高すぎる!
今回は目からビームを放つ「イカリス」、手からビームを放つ「キンゴ」、高速スピードで動き回る「マッカリ」、物体を別の物質に変えられる「セシル」など、新しい能力を持ったキャラクターが多数登場。

そんなこともあり戦闘シーンでは、空中を飛びながらサイクロプス並みにビームを放って闘う、拳にパワーを溜めて、ドン!、高速で動いて、敵を攻撃。など新しい体験ができる。

特にマッカリの戦闘シーンが最高。高速で動いてる中でもマッカリの姿は映しつつ、躍動感のある動きを再現。アクションシーンは本当に大興奮!

あと、戦闘シーンでも細かく描写がされてるのが良い。目からビームやマ・ドンソクパンチなど、「ワンパンで粉々にして終わり...」ではなく、敵が傷つきダメージを負っている所まで再現されているので、「細部まで再現されてるな〜」とちょっと感動。


③複数のテーマを詰め込みすぎ。だけど…
アクションもヒューマンドラマ要素も良いけど、複数のテーマを詰め込みすぎて、各テーマが中途半端になっていた。
愛と言ったテーマは全体を通して描かれているように感じたけど、多様性と言ったテーマは描写シーンが少なく、「とりあえず入れときました!」感が否めない。

また、「とりあえず入れときました!」からの次のシーンへの進み方がやや無理矢理感があり、個人的には「ん?」「それはご都合ではないか?」と違和感を感じることが多々あった。
そんな反面、登場人物が多いので、「細部まで拘りすぎると時間が足りないのだろうな〜」と言う気持ちにもなった。

ただ、エターナルズが持つ「人間に対する愛情」は凄く良かった。
リアルな世界だとエターナルズのように人類を客観的に見て言葉として評価してくれる存在がいないので、人類の良さを語り、人類を守ろうとする姿には何故かエモくなった。(エモいの使い方は知らない)

■まとめ
新しいヒーローの誕生であり、新しいMCUの一面を見ることができた作品!
複数のテーマを詰め込みすぎてる感あり
だけど、ヒューマンドラマ要素は個人的には◎。

推しキャラのキンゴとマッカリもカッコ良かったので満足!今後の活躍も楽しみ!
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