真田ピロシキ

エターナルズの真田ピロシキのレビュー・感想・評価

エターナルズ(2021年製作の映画)
2.7
マブりたいのでマブリーの世界進出映画を。連休の午前でもなければとても見る気にならない長さ。どんな話なのか全く知らないけどマブリーが往復ビンタやドアぶち抜きパンチでマグニートーやDr.ドゥームをはり倒すんでしょ?みたいなノリで鑑賞。しかもロブ・スタークとジョン・スノウの兄弟が共演しててGOT好きには堪らないね。最初から俳優を見るだけが目的。話には全く興味がないんや!

そんな風に割り切って見始めたけれど、ただでさえ真面目に見る気が少ない上に冒頭からファルスのルシみたいなワードが羅列され、しかも私はMCU映画をド低脳ゴリラが虐殺する糞くっだらねえのを最後に見てないので世界観がさっぱり分からん。ド低脳ゴリラがやった生命半分殺しも元に戻ってたらしい。やっぱり出来レースだったんですね。ドラゴンボール以上に命が軽いアメコミ。んで当たり前のように他の映画の話する。知らないし興味もないんだってば。本当にこのジャンルのオタクになることを強要する映画作り嫌い。最近はディズニープラスのドラマも履修必須科目にしてるんだっけ?こういうのを映画と呼びたくない…作品を見ることを履修と表現するのも嫌いですよ。勉強じゃないんだ。

マブリー以外ほとんど興味がないのにキャラはアホみたいにいて次から次へと自己紹介タイム。念願のロブ・スタークとジョン・スノウは早々とご対面するも、スノウ閣下はただの背景でしかない脇役ですぐ出番終了。マブリーは化物を平手でぶちのめしたりエプロン姿を披露したり萌えキャラを発揮して当初の目的を達成してくれますが、1時間半ほどで死亡。なんだよ、残り1時間もマブリー不在の興味のない映画を見るのかよ。『犯罪都市』見ればよかったわ。もうロブ・スタークにしか望みがないがコイツがまんまスーパーマンで、私はスーパーマンが嫌いなので見ても面白くない。作中ではバットマンやスーパーマンの名前が出てきてマーベル世界にはDCコミックが存在するらしい。この世界観マジ意味わかんねーってばよ。

倍速こそしないものの流し見でストーリーをろくに把握していないが、それまで信じた正義が全く違ったというのは神様気取りで上から目線のエターナルズに漂う傲慢さを見てれば予想通り。あの心を操れる奴とかかなりイケ好かなかった。悪堕ちしなかったのが驚いたくらい。それと行動を共にしてたインド映画の人間オジサンが完全に僕のような扱いでコイツらに全然好感を持てない。中年黒人であるエターナルズの1人を同性婚させ子供も持たせて多様性を示そうとしててもこんな連中で言われてもとしか。私が今抱いているスーパーヒーローは人間を見下したエリート気取りの連中という偏見を強めさせられるばかり。終いにはロブ・スターク版スーパーマンは裏切ってどうすればいいんだ。まぁ、でもスーパーマンは悪の方がいいか。話題になってるAmazonのドラマもスーパーマンもどきが悪役だよね。アイツ、もしかしてアメリカ人にも大して好かれてないの?

戦闘はCGのエフェクトでゴチャゴチャやってるばっかりでゲームのプロモーション映像を見てるかのようでした。キャプテン・アメリカのような肉弾戦系キャラならまだ楽しめる余地はあったのに、何故マブリーがこんな映画に。ジョン・スノウに何か秘密があるような終わりでしたが続編を見ることは100パーないでしょう。このジャンルは心底無理だということを再確認させられただけの2時間半でした。スコアはマブリーとロブ・スターク&ジョン・スノウ兄弟にそれぞれ0.1加算したサービスで本来は2.5です。