このレビューはネタバレを含みます
ライアン・レイノルズのさり気ないモブ感が良かった。
天才プログラマーとして取り上げられた経歴のあるキーズとミリー。
舞台となったフリー・シティーには、2人の書いたプログラムが盗用されているという疑惑が。
諦観とともに自分を納得させてその会社で働くキーズと、盗用の証拠を探し続けるミリー。
片想いの性格を元にしたガイが、ゲーム内でモロトフ(ミリー)と出会う事でプログラムが作動し、人工知能生命体(自己学習型AI)として変化していく話。
完全に期待しないでコメディ的なものが観られれば良いやと思っていたけれど、テンプレートながら、意外にメッセージ性が強い作品でびっくり。
毎日代わり映えのない生活は、さながら日本人の働き方を風刺しているようでグサッときた。
ガイの呼び掛けにより、モブだったキャラクターたちが可能性に向けて一歩踏み出していったところは感動した。
バディの底抜けの明るさに救われた。
クリス・エヴァンスのカメオ出演には笑った。
デッドプールネタもライトセイバー前辺りに挟んでそうだけどカットしたのかな?
終盤ではゲーム世界のハッピーエンドだけでなく、現実世界での恋も実って綺麗に纏まってた。
わかりやすい流れではあったけれど、欲しいところに欲しいタイミングで話が動いていくので気持ちよかった。