こしょう

カイジ ファイナルゲームのこしょうのレビュー・感想・評価

カイジ ファイナルゲーム(2020年製作の映画)
1.0
鑑賞中、日本のエンタメはすでにイディオクラシーの世界に入っていたことに気づかされ愕然とした。
映画としてもお話としてもなにも成立しておらず、作り手が本当のバカじゃないかというところが恐ろしい。そうでなければコンテンツを作る側が観客をこんなにもバカにしている映画が通ってしまうことが恐ろしい。

2時間も映画ではなく紙芝居を観せられるとは思っていなかった。藤原竜也が拉致された後の演説なんかはワンカットでやればもっとメッセージも伝わるだろうし、最後のスタジアムの対峙ももっと動きをだせば盛り上がるのに、何一つ映画として楽しませようというところがない。雨降ってるのになんでメガネにも服にも水滴つかないの?そんなの観てる人はわかんねーからってバカにしてんの?

お話としても、カイジは懸命に頑張って、俺たちこそが日本だと叫ぶものの、結局、インフレのままだし、国の借金は無くなっていないし、底辺は底辺のまま終わる。何も変わっていないのだ。つまり、カイジに感情移入する人が多い観客に対して、あなたたちは底辺のままでいなさい、と言っているようなもので、作り手の傲慢さがみえみえだった。

唯一、真剣佑の体型に合っていないスーツだけが笑いどころ。
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