2020年の1月は傑作が連続して観る方も嬉しい悲鳴の中、これは目立つわー。
シリーズでも随一のスケールの話なのにチープ感が凄い。
さらに達者であるはずの名優達の演技までチープです。
台本には全てのセリフに(絶叫)と書かれているのではないかという藤原竜也の演技も今までのカイジのセルフパロディに見えてしまいかなり寒々しい感じになっています。
肝心要のギャンブルも高度な駆け引きや心理戦が全くなく盛り上がりに欠けます。
「最後の審判」の今まで築き上げてきた人間の重さを可視化して競うというアイディアは素晴らしいと思いますが、ゲームとしての面白さや逆転のロジックに練り込み不足を感じます。
今までの登場キャラが助けに来てくれる展開はもっと盛り上げてもいいと思います。
原作の福本先生が脚本に関与してるみたいですが、本編に使おうと思いつつ捨てたアイディアではないでしょうか。
ベタなお涙頂戴展開やシリーズ恒例のラストの茶番もウンザリですし、無理やりぶち込んだ感のある女性キャラもいらないです。
福士蒼汰と並ぶと藤原竜也のふくよかさが目立ってしまい不況感が薄いというか、絶対に良い物食ってますよね。
ラストは「ハングマン」みたいなオチになってビックリしました。
近年貧困層と富裕層の分断をテーマに世界各地で傑作映画が作られる中でこんな薄っぺらい物を見せられるとは思いませんでした。
毎回出演している原作の福本先生が段々とセリフが多くなっていますが、結構出たがりなタイプなんでしょうか。