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カセットテープ・ダイアリーズのkouのレビュー・感想・評価

2.5
1987年、イギリス。主人公は親と対立、学校でもつらい日々を過ごす。そんな中、ブルース・スプリングスティーンの曲と出会ったことで、自分の才能に気づく。音楽の力により勇気を得るという、かなり王道的なストーリー。

友情や恋、親との対立などが描かれ、何度かほかの作品でも見たことがあるなと正直思ってしまった。しかしながら今作では、パキスタン移民の差別が盛り込まれる。1980年代の差別的な状況が映し出されていることが今作を引き締めていると思う。

また、間違いなく今作の魅力はブルース・スプリングスティーンの楽曲の力が大きく、万国共通で虐げられてきた者たちの背中を押す曲の数々が、胸を熱くさせる。改めてブルース・スプリングスティーンの曲を聴きなおしたくなる一作だった。
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