shimalucky

カセットテープ・ダイアリーズのshimaluckyのレビュー・感想・評価

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80年代後半、すでにブルーススプリングスティーンはオヤジの曲。サッチャー改革でイギリスの経済は大打撃→中産・労働者階級には大打撃。
そんな中、ロンドンから北へ50キロ、組み立て工場の街・ルートンに住むパキスタン移民の少年のグレーな生活を変えたのは、1本のカセットテープ。
彼がどうやってムスリムコミュニティ、偽善、親の押し付け、人種差別、貧困から立ち上がり自己を築いていくのか。

社会は今も変わらず、ダイレクトに見るものに伝わってくる。1990-2015年、実は臭いものにはカバーをして見えない様にしていたモノが、各国のトップがエゲツない利己主義者だらけになって、オブラートに包んでいたモノが見事に剥げてきたそんな今こそ、見る価値がある。

程よいコメディ感、ミュージカル感が社会派映画をエンタメに変える、必見です。

* アレはロンドンオリンピック直前、ヒースローからの乗継が失敗、ルートンで飛行機に乗り遅れたのを思い出した。痛い思い出。
* イギリス留学中、マドリッドからの帰国便のイミグレでネチネチと人種差別的嫌がらせを受けたのを思い出した。
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