やえ

カセットテープ・ダイアリーズのやえのレビュー・感想・評価

4.6
作家を目指すパキスタン系英国人の高校生が、アメリカの国民的シンガー、ブルース・スプリングスティーンの音楽と出会い、作家になる夢と、閉鎖的な街や家族関係を打ち破ろうと奮闘する…というおはなし。

ジュブナイルらしい軋轢との葛藤がありながらも、最後には「その愛情が自分と相手を含む世界の最大幸福か考えること」というメッセージが伝わった。

好きなものを好きでいることが、安易にもてはやされることが多いが、最大幸福のために遠回りをすることも、立派な愛情である。

ブルースの音楽は素晴らしいし、歌詞がキャラクターの心情とともに飛び込んでくる演出も、わかりやすくて好感だった。
もっとクオリティの高い映画あるだろうが、自分にとってはオールタイムベストになりうる映画。大好きです。
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