Dumbo

カセットテープ・ダイアリーズのDumboのレビュー・感想・評価

4.6
京都の映画館でタイミングが合わずに観られなかったのですが、
地元滋賀の映画館で上映されると分かって
楽しみにしていました。

この映画館、駅から少し歩くので、
長い間行ってなくて、久しぶりでした。
暑かったので、汗だくになりながら
頑張って歩いて到着!
びわ湖のすぐそば!
ロビーからはびわ湖が一望できます。
しかし、お客さん少ない…💧
この時の上映回は4人でした…💦


ブルース・スプリングスティンの曲は
『Born in the USA』しか知らなかった。
この曲は作品中には
セリフでしか出てこなかったけど。
他の曲も、あえて予習せずに鑑賞しました。

イギリスが舞台で、
パキスタン移民の青年の成長物語、
ということもあって、
ボヘラプに通じるものもあった。
ボヘラプでもフレディが、
「パキ!」と言われてたな。
フレディはパキスタンじゃないから、
「パキスタンじゃない!」って言い返してたけど、こちらはほんとにパキスタン移民なので、
何を言われても、嫌がらせを受けても、
ただ、黙ってうつむくだけ…
イギリスの地方の小さな町なので、
都会よりも閉鎖的だからかもしれないけど、
移民に対する差別がひどい。

父親も保守的で自分の考えを変えず、
まるでインド映画によく出てくる
封建的でモラハラな父親のよう。
分からず屋のこの父親にイライラ!
特に、やっと手に入れたチケットを…
ってシーンは、
このクソオヤジ!!って思った。
家族も父親の言いなりで、
主人公のジャベド君も
言いたい事もやりたい事も
ずっと我慢してきた。

そんなジャベド君ですが、
ある日
親友が貸してくれたカセットテープで
ブルース・スプリングスティンの曲を聴いて
そのサウンドに、歌詞に、勇気をもらい、
人生が変わっていく。
人間って不思議なことに、
何か支えになるものができると、
少しの勇気が出せたり、
前を向く事が出来たりするんですね。
音楽の力で自分も愛せるようになって、
周りの人や家族のことも大切にしながら、
自分の思いを叶えていく。


音楽に支えられ、助けられ、
勇気をもらったことがある人なら
すごく共感すると思う!
幸福感でいっぱい!
あー観られてよかった〜♪
大満足で部屋を出て、
せっかくだからびわ湖を眺めて余韻に浸ろうと
ロビーの窓のところに行ったら、
この作品の手作りのPOPがたくさんあった。
しばしこのPOPを読ませてもらいました。
映画館のスタッフさんの心のこもったPOP
とっても素敵でした!


私もジャベド君たちと同じく、
80年代に若者だった世代なので、
いろいろ懐かしい物が!!
・カセットテープ
・SONYのウォークマン←持ってました!
・LPレコードに針を落とす瞬間…
(ちなみに、この映画のサントラはLPレコード盤でも発売されているらしいです。そこはカセットテープじゃないんだ、っていうツッコミも!笑)
↑POPに書いてあった。
・ライブチケットをプレイガイドに買いに行く。
↑始発電車に乗って京都まで買いに行ったこともあります💦

静かに応援してくれる近所のおじいちゃんや、
頭が良くて、人種なんて関係なく、
人としての人を見てくれる
素敵な彼女も、
ケンカしながらも、結局いい奴だった
幼なじみもよかった!

ブルースの曲にはハマらなかったものの
思っていた通り、大好物な映画でした。
もう一度観たい!
Dumbo

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