#58
この事件も裁判もまったく知らなかったので、最大のテーマが、ラストの本人映像でやっとわかったような有様。
ただ、それだけに、たいへん新鮮な印象で観た。
あたしも、警察で取り調べを受けて調書をとられたり、法廷にも出た経験があるので、頷きながら観た。
でも、シナリオ構成が、あまりに直近な実話であることに引っ張られすぎたような気がする。
宣伝にあった「無罪を勝ち取った7年の道のり」は描かれないし、てっきりポスター画がそのシーンかと思ったら、これも違った。
ラストなど、ああいう構成で、いいのだろうか。
また、愛媛県警事件の比重が大き過ぎないか。
いったい、どのように本筋にからむのか、期待しながら観ていたのだが。
東出昌大は舞台でしか見たことなかったが、見事な怪演で、何かの賞を取れるのではないか。
これを機に、さらに甦ってほしい。
