匿名性が保たれるファイル共有ソフト「Winny」の実際にあった話なのでとても引き込まれる。
アーティストと呼ばれる人々が曲を創り、絵を描き、あるいは物語を創って自分を表現するようにプログラマーはコードをかいてソフトを創る事で自分の表現をしているというくだりは印象的だった。プログラマーは写真も感覚的には撮らずに論理的に撮ろうとするんだな…。
あの当時Winnyが規制されずに、違う進化をしていたなら日本は変わったかもしれないし、世界が変わったかもしれない。汚れていない若い世代が汚れきった古い社会を変えていく始まりになったのかもしれない。それを望まない人々が出る杭を必死に打ち込んだのがWinny事件なのだろうか…。
題材としてはとても面白い映画だったが、カメラ照明が普通なのは残念だった。特に裁判シーンのビデオ的でフラットな画作りは残念でしかない。あと実際にそうなのかもしれないが、大物弁護士の演技はとても軽く感じてしまった。壇弁護士役の三浦貴大は良かった。
