この映画を知るまで海外の翻訳は英語版から母国語に翻訳するのが多いとはじめて知りました。
しかしデンマーク人のこちらの映画の翻訳家は日本語からデンマーク語に翻訳されるという。その作業から生じる葛藤に観客が寄り添うというか観客が翻訳の葛藤の追体験をするということがこの映画のテーマだと感じました。
生みの苦しみを背負う翻訳家と友人たちとの交流を後ろから覗いてるような不思議な映画。
様々な日常風景のカットが新鮮に感じられた理由は何だろう?
きっとそれは日常風景の背後にパラレルワールドが潜在する予感では?
村上作品を読み直したくなる映画でした。