ドリーミング村上春樹の作品情報・感想・評価・動画配信

ドリーミング村上春樹2017年製作の映画)

Dreaming Murakami

上映日:2019年10月19日

製作国:

上映時間:60分

3.6

あらすじ

「ドリーミング村上春樹」に投稿された感想・評価

脳内メモのまま放置していたものたちを少しずつ記録にしていこうトライアル。

村上春樹作品は実はあまり得意ではなかったりする。けれど、別の映画を観に行った時にたまたま流れたこの作品の予告の中の、「難しいのは翻訳のテクニックではない ムラカミが醸し出す世界観を伝えることだ」という言葉に、とても興味を惹かれた。

昔、大好きだった吉本ばななの作品を英語で読んだ時、脳裏に描かれる世界が日本語の作品とあまりに違ってショックを受けたことがある。自分の英語力が深い解釈をできるレベルではなかったというのもあるけれど、「言語」というフィルターを、たぶん初めて実感した時だった。そんな体験があったからこそ、この映画に映し出される翻訳家の闘いが、ものすごく気になった。

言葉の背景には作者がいて、作者の背景には文化がある。ひとつのワードであっても、それをどの言葉に置き換えるのが適切なのか、とことん考えて、リサーチして、議論していくそのプロの眼差しに触れられる、良い時間だった。

ちなみに、「バタンバタン」がどんな音か、っていう議論が予告にあったけど、日本語の擬音語の難しさという話を以前友人からも聞いて興味深かった。雨ひとつとっても「ザーザー」「パラパラ」「しとしと」…これ説明するの、難しい。
僕と俺を訳す時にどちらも「I」になってしまう。だけど、村上春樹さんの作品の中でその違いは重要なもの。翻訳とは難しいものですね。舞台挨拶で村上春樹さんがサプライズ登場してくれないかとかすかに願っていましたがそんなことはありませんでした。
深緑

深緑の感想・評価

3.2
村上春樹著作のデンマーク語訳を手掛ける翻訳者に密着したドキュメンタリー。

まさに「神は細部に宿る」の世界。
真摯であればあろうとするほど、言葉の取扱は困難を極めることに…

そして、僕達は村上春樹の顔面を見てしまったあの日の衝撃をずっと引きずり続けることに…
orange

orangeの感想・評価

3.3
2019年11月くらい
一時間くらいなので映画というよりドキュメンタリーっぽい。
予告にあった、村上春樹作品に出てくるカエルくんが街に……みたいなファンタジー要素は少しだけ。
翻訳とは単に言語を移すことではなく、作家が書き綴った言葉の1つずつに翻訳者が心を沿わせていくような仕事。作家と翻訳者による、とても親密な行為だと知りました。
atsuman

atsumanの感想・評価

3.0
文学の翻訳はAIじゃできない仕事なんだろうなと思う。すごい。
Mimi

Mimiの感想・評価

2.8
村上春樹の本の翻訳者のドキュメント。日本語でも読解に差が出る作品を多言語で表現なんて尊敬でしかない!
ちなみにこの映画はちょっとわかりずらい
Uttie

Uttieの感想・評価

3.8
わたしたちは翻訳なしでは生きられない。誠実に翻訳に向き合う彼女の姿に惹きつけられた。
obat

obatの感想・評価

4.0
昔はあんなにも心の拠り所だった村上作品を最近はあまり読まなくなっていた。それでもこの1時間は作品の世界に浸りきって自分も井戸の底にいるような日々過ごしたことを思い出し、映画のストーリーよりも自分の思い出をスクリーンの上に観て夢の中にいるみたいだった。中3の夏休みの水の中にいるように感じた1週間の記憶。
ピンボールや双子や羊や井戸や図書館や芝生や...。
ずっと心地よかったのでもっと長い夢を見させて欲しかった。

遠い国のファンや翻訳家が村上作品をこんなにも愛してくれることを、日本人としてとっても誇らしく思う。
時々現れるカエルがなぜか不穏なイメージなのも良かった。
jocx

jocxの感想・評価

3.5
ハルキストとはしては是非観ておかなければならない映画。こんなにも世界で読まれている作品の陰でどれだけの人が考えて苦しんで翻訳をして、村上文学を支えているのだろう。現実的なようで非現実的な世界。夢と現実の狭間で生きるようなパラレルな世界、言葉のひとつひとつに感覚を研ぎ澄ます。言葉の選び方一つで、作者のイメージを壊しかねない綱渡りのような仕事。彼女の仕事に対する前向きな姿勢に心から敬意を表したい。私は必ず出てくる「やれやれ」は各国どのように訳されているのか…興味を持った。
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