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ローリング・サンダー・レヴュー マーティン・スコセッシが描くボブ・ディラン伝説のokadunkのレビュー・感想・評価

3.8
選択した理由
マーティン・スコセッシ監督によるボブ・ディランのドキュメンタリーなら鑑賞したいと思ったから。

あらすじ
1975年に行ったボブ・ディランのツアーを過渡期にあった当時の米国の様子とともに振り返り、その現実と幻想をマーティン・スコセッシ監督が神秘的に紡ぎ出す。
印象に残ったシーン
 マーティン・スコセッシならではだろうか。ドキュメンタリなのにフィクションがてんこ盛りである。まずシャロンストーンは1975年当時には未成年の学生でツアー同行なんてしていない。ボブディランがKISSの影響を受けて、顔を白く塗った。当時のKISSはまだマイナー、知られていなかった。などなど。豪快にフィクションをいれていくのが逆に清々しい。もちろん事実ありきなので、全てが嘘ではない。そんな映画だが、私はずっと「ローリングサンダーレビュー」のローリングサンダーはただのタイトル名だと思い込んでいた。
 ローリングサンダーというネイティブアメリカンの呪術師がいるのね。あとは、ビートニクとディランが刺激し合うシーンがいい。音楽家なのにノーベル文学賞を受賞するだけはある。ボブディランの世界の一端を理解できた気がする。

今後の行動
時間があればボブ・ディランの歌詞を紐解いていきたい。あと原文でビートニクの本を読んでみたい。
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