Taka

糸のTakaのレビュー・感想・評価

(2020年製作の映画)
4.0
「 ひとは出逢うべき時に出逢うべきひとと出逢う。」
「逢うべきひとに出逢えることをひとは幸せと呼びます」
「織りなす布がいつか誰かを温めうるかもしれない」

 出逢ったひとを大切にできるひとでありたい。僕はやっぱり恋愛をするための恋愛はしたくない。それは恋愛だけじゃない。何かしてもらえるかもしれないとかそういう影が見え隠れする関係はいらない。利害の一致がつなぐ利己主義の集合体みたいな集団じゃなくて,本当の意味で互いを思い合えるひと達と生きていきたい。きっと今後,上っ面だけの関係はどうしたってもっと増えていくのだろうし,それは必要なことだけど,本当に大切な人間関係を蔑ろにしないようにしようと思った。そんな中で,重なり合って,少しでもお互いや他の誰かを温めることができたらいいよね。同じ空気感で,同じものにふっと心を温められて。近い価値観で,なるべく小さな幸せと,なるべく小さな不幸せを集めていけるひとと出逢えるまで,自分は自分を最大限高めていこうと思う。加速してる現代社会においては取り残されてしまうかもしれないけど,色んな方と話して,僕はそれでもいいやと思った。我ながら頭の中お花畑だなと思うけど。

菅田将暉くんの演技が凄すぎて。表情の微妙な変化に感情が溢れてて。特に仕事場から車に乗り込むまでの一連の表現がとっても心に残った。

観てよかった。今日は本当は外で映画を観る予定だったけど,体調が悪くてこっちにした。
Taka

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