フェイクのみみみのネタバレレビュー・内容・結末

偽物の仕事、偽物の仲間、偽物の家族
本物の愛情、本物の仲間、本物の家族

偽物のフリをするもその中にも本物があり、偽物と本物の境界は徐々に曖昧になり、本来の本物との両立は不可能で。

良いコンビであるが故のラストがキツすぎる。
レフティが最後奥さんに残した「お前だから許せる」という伝言、ダニーがレフティを本物の相棒として認識し本物の幸せを掴んでほしいと打診する瞬間、ダニーの射撃訓練の描写から想像できる「実質レフティを殺したのはダニーだ」「ダニーの幻影は消えることなく、むしろ近く濃くなる」という描写。これを考えると到底綺麗とは言えない。
見終わった時に実話をベースにしとるっての思い出してハッとなった。

何か変わるんじゃないか、何か変えれるんじゃないのか、偽物から生まれた本物も手に入れれるんじゃないか。
そんなことを思いながら見ていた。

見終わった後の切なさというか、抜け殻感がすごい。それもこの映画の醍醐味なのかも。
間違いなく囮捜査の映画でカコイチ面白かった。
ベストオブベスト。