みみみ

湯を沸かすほどの熱い愛のみみみのネタバレレビュー・内容・結末

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

湯気のごとく、涙が湧きました
だって私は全て知っているから

【あらすじ】
温泉宿を営む家の娘である安澄は1年前に父が蒸発したこともあり、母と2人で生活をしていた。安澄は学校でいじめられており、学校に行くことを日々拒むものの、母の強く愛のこもった言葉を受けてなんとか通学を続けていた。娘を大きな愛で包み込み、家庭を支えんとする安澄の母双葉は夫の蒸発以降温泉宿は休業し、パン屋のパートで生計を立てていた。そんな中、ある日双葉は膵臓癌の診断を受け、それを機に蒸発をした夫に会いに行くことを決心する。

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思うところはたくさんあった。

いじめのくだりとかくそったれママズのくだりは実際あんなにライトに解決するわけないから演出だとしても逆に余計だとか、そういう余計なシーンに時間を使わずにもっと親子として向き合う時間や死というものと向き合う時間を描いて欲しいとか、最後死ぬ時あっさりしすぎだとか、本当に思うことはたくさんあったし、本編の展開は正直全然タイプじゃなかった。

でもそんなの全部置いておいていい。

ある日突然膵臓癌と診断される
そしてそれはもう治療はできない
さらには余命もあとほんの少し
それを知らない子に強くなって欲しいと接する母の姿
こうなってからハッとなる父の姿

そんなことひとつひとつがあの時のことを思い出させてくれたから。

ちょっとこれは感想をダラダラと書くのも僕のことを赤裸々に書くのも違うからこれぐらいにしておく。

あの時を思い出させてくれる、そういう意味ではすごく良い映画だった。
みみみ

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