南北朝～室町時代に活躍した実在の能楽師・犬王をモデルにした古川日出男の小説『平家物語 犬王の巻』の映画化。原作未読。
平家の呪いによって盲目となり琵琶法師となった友魚(ともな)と奇怪で異形の姿で産まれ、瓢箪の面を被る能楽師・犬王が出会うことで観客を魅了する話🪕
歴史に疎い私としては歴史ものに抵抗あるものの音楽の素晴らしさと大好きな松本大洋のキャラクターデザインが最高にマッチしててかなりのめり込めたぁ🙌🏻
友魚が奏でる音楽に合わせてロックスターのように舞い踊る犬王の姿にこちらも一観客として身を乗り出してしまう。
犬王が芸をひとつ極めるたびにひとつずつ憑き物が落ちるように身体の部位が変わっていく。これはこれまた大好きな手塚治虫の『どろろ』百鬼丸を彷彿とさせワクワクが止まらないではないか。
そのため1度しか行わないとされる犬王のパフォーマンスは最高で室町時代において斬新かつ唯一無二✨アヴちゃんの表現力ある歌声は心ごと持っていかれてしまう。現代においても唯一無二の存在かも。森山未來もまた素晴らしい歌唱だった。思わずサントラダウンロードしちゃったよ🎶
友魚と犬王の出会いと友情・共鳴は胸を熱くさせてくれる。しかし時代はこの2人をこのままでは居させてはくれない。
足利義満によって正史から抹消された能楽師・犬王。本作で知ることができて本当に良かった🎶
興味を持った方 この奇妙な宿命を “見届けようぜ” ！
