テニスは未経験、それでも練り上げた「プラン」を手に、娘達をテニスの世界王者にするべく育てる、父リチャード。
彼のその確固たる意志には、横暴さも見えるけど、「家族を守り抜く」という信念で溢れている。
夢は絶対に勝ち取りに行く。その想いの強さが、家族の絆が、とても眩しかった。
今までの作品の中で、画面に映る俳優・ウィル・スミスはいつもスターで、どんな役・どんなシーンでも目を引く俳優だったし、それが魅力の一つだと思っていた。
それが本作では、娘をテニス界の主役にするための影。（と言っても、クソおやじ感MAXで圧が強い)
ウィル・スミスらしくない、ウィル・スミスの演技が、父親役としての彼の真価を引き出しているなと思った。
ウィル・スミスはアカデミー賞確実！とか、ウィル・スミス渾身の感動作！みたいに言われていて、泣くんじゃないかって身構えていったけど、どちらかというとパワフルさに元気がもらえて、クスッと笑えて、優しい作品だった。
