しゅんまつもと

ソウルフル・ワールドのしゅんまつもとのレビュー・感想・評価

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)
4.7
「インサイド・ヘッド」で人間の人格の形成を描いたと思いきや、今作では「人の生きる意味って?」みたいなとこまで切り込みだしたもうちょっとどうかしてる領域のピクサー。
夢って何?やりがいって何?人は何かを成し遂げなきゃいけないの?聞かれることは沢山あるけど、そんなのおれも全然わかんない。
終盤で流れる「Epiphany」(=悟り)という曲とモンタージュアニメーションが本当に素晴らしくて書いている今も涙ぐんでしまう。人は何かにならなくたって、それまでも何かなんだよなぁ。

下降、上昇をしっかりとした活劇にしてしまうあたりはもう言わずもがなのピクサーの手腕だし、トレント・レズナーとアッティカス・ロスコンビによるジャズ、エレクトロな劇伴も見事。これが劇場で公開された世界線に行きたかったという後悔がひたすら残る。