さとし

ガリーボーイのさとしのレビュー・感想・評価

ガリーボーイ(2018年製作の映画)
3.8
これは面白かったですが、歌タイムが長いですね。

ストーリーに入ったかと思ったら歌の繰り返しでインド映画特有の問題のような気がしますね。しかもラッパーを目指す男性の話で歌は好みがありますが、私向きではないですね。もう少し若かったら感じ方も違ったんでしょうけど最後の方は歌のオンパレードでストーリーも何もなかったです。

とはいえ、悪いところだらけというわけではないです。しっかりとした地に足ついたストーリーは非常によかったです。主人公のムラドの成長が感じられてよかったです。人はどんなきっかけでどんなことに目覚めるは本当にわからないですね。また、どんな才能がうちに秘めてるかもわからないものです。

あと、ムラドの家庭環境も複雑です。祖母は優しく母親は強くて父親は厳格で厳しい人ですね。でも、まあ手を挙げた時点でアウトですね。息子のなりたい自分と父親の理想っていうのは噛み合いませんね。また、ヒロインのサフィナの母親がロクでもなかったですね。いろんな経験がしたいといったところで母親が死んでしまえとまで言いましたからね。アレはダメです。

歌はラッパーの話だからなのか「ダンガル」や「バーフバリ」シリーズと違って自然だった気がします。でも、半分はこの主人公のプロモーションビデオっぽかったですね。まあ、若い子はこういう曲とかすきそうですが、私は向いていない気がします。あくまでも好みの問題です。

あとはYouTubeを見てるシーンは息がぴったりでしたね。それがきっかけでスカイさんと出会うわけですが、本当にキャストが仲がいいんだということを感じました。でないとここまでの完成された演技はなかったんだと思います。

まあ、いい感じの映画で特に大きな苦難を乗り越えるというストーリーではありません。まあ、せいぜい主人公と父親の対立が大きな山場であとは歌しか印象に残らなかったです。厳しいことを言うようですが、そんな感じです。

見て甲斐のある作品ではないです。
興味深い作品でした。「8 Mile」を思い出します。
さとし

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