なんでカセットテープなんだろう、時代を表すだけの一アイテムなのかと思ってたらちゃんと意味があった
記憶の上書き。二人が入れ替わるという設定と上書きというワードを多用して観客を切ない気持ちに自然と誘導する作りが素晴らしい
現に颯太がアキと入れ替わりを繰り返すことで颯太の心に変化をもたらしメンバーに馴染んでいくうちにアキの面影は感じつつもアキの記憶が薄れていくという、まっけんの表情が相まってとても切ない気持ちになる
しかしその上書きが本当に意味するものの(心情)描写と展開がとても丁寧、観入ってしまったし完全オリジナルと聞いて驚き
ライブのシーンも曲もまっけんや北村君の歌声も素晴らしかったが、特にラストのライブのアキから颯太に変わる、それまでのストーリーを集約したような映像描写が秀逸で鳥肌とこみ上げる熱い気持ちでいっぱいだった
序盤展開が早かったりメンバーの描写が物足りないと思うのは時間の関係で仕方のないことだと納得できるし、もっと見てみたいという個人的な欲求なんだろうと思う
作りもビジュアルもかっこいい作品でした