流出したパナマ文書の物語。
旅行中に観光船の事故により、夫を亡くした主婦(メリル・ストリープ)は船会社に保険金を請求するも、その会社が安いという理由で加入していた保険会社はペーパーカンパニーだった…。
この作品を観てつくづく思うのは、情報に対しての格差はどんどん拡大しているってことです。
租税回避のために世界の政治家や有名人、大富豪や大企業がやっていることは果たして合法なのか?
映画の焦点はここではなく、パナマを拠点にした法律事務所の2人が悪びれず、むしろ自慢気に案内役としてどうやって租税回避をしてきたのか実例を挙げていきます。
ゲイリー・オールドマンとアントニオ・バンデラスが胡散臭くも、金持ち相手の仕事人の雰囲気がプンプン。
実例には中国共産党の薄熙来の失脚、その妻である谷開来の事件。この事件有名でしたがまさかここで出てくるとは思わず、マティアスさん逃げて〜!😱と心の中で叫びました。
そして法輪功信者への弾圧と臓器摘出、密売についてはっきりと描かれていてるのは驚き。これって周知の事実だけど、最近のハリウッドならチャイナ資本のせいで絶対こんなことやらないはず。
Netflix攻めますなぁ。
ラストは法律事務所2人の行く末と、その後の演出でとても考えさせられる世のカラクリを突き付けられます。
社会派らしいソダーバーグのお勉強になる作品でした。