"人類初のクローン人間(ソボク)を極秘で移送する任務を引き受けた元国家情報員ミンは、彼を奪おうとする複数の勢力から逃れる中、予期せぬ状況に巻き込まれてしまう"というストーリー
『新感染 ファイナル・エクスプレス』のコン・ユが主演、スタイルが良過ぎてスクリーンの中で常に存在感を放つ
オープニングのドローンを捉えた空撮映像からの大爆破、武装勢力の急襲、ソボクが覚醒して敵を蹴散らしてゆく、ハリウッド映画に全く引けを取らない大迫力の演出の数々
かといってアクションパートに偏り過ぎず、クローン人間としての存在意義を見失う"ソボク"の葛藤や自暴自棄になっていた主人公が徐々に"ソボク"へ心を開いてゆくドラマパートも面白い
主人公一行を捜索するシーンで"こんなカメラだらけの国で見失うのか!"という監視社会の韓国を風刺した自虐ネタなども秀逸
死生観について改めて深く考えさせられる哲学的要素も兼ね備えた、安直なSF映画とは一味違った味わいのある韓国映画でした