シネパピ

ブラック・レインのシネパピのレビュー・感想・評価

ブラック・レイン(1989年製作の映画)
4.5
【2023.9.29再鑑賞】
スコア4.0→4.5に変更

やっぱり良い映画。
ところ構わず炊かれるスモーク、ブレードランナーの世界観に通じる魔都・大阪のドギツイ景色。リドリー・スコットの意気込みを画面からビシビシと感じた。

出演をしている日本人俳優の多くは既に鬼籍に入っているだけに、在りし日のギラギラした姿を拝めるのも映画ならでは。安岡力也が最高にイカしてる。

そして、高倉健さんの言葉で語らず、表情で語る演技に見惚れた。

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【2020.10.24鑑賞記録】

ハリウッドと日本の仁侠モノが絶妙にマッチした作品。

舞台が大阪というのもまた素晴らしいのだが、
実は東京では警察の協力が難しくロケが困難なため、比較的、警察が協力的な大阪に変えたそう。それでも予定の5割程度しか日本では撮影できなかったとか。最後の農村は明らかにアメリカですもんね。

本作は松田優作の映画作品としての遺作ということもあり、彼にスポットライトが当たりますが、それは当然として、個人的には高倉健が素晴らしいと思う。
アメリカに憧れながら殻を破れない
日本人のジレンマが健さんの表情からヒシヒシと伝わります。

フレッシュなアンディ・ガルシアもいいですよね。「オーシャンズ」シリーズでは正反対なキャラでしたがw
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