「守られているのは僕の方だった。」
って。。気付くの遅いわ。当たり前だ。彼女が守ってくれてたんだよ。
「少しだけ春っぽい匂いがして吐きそうになった。」
時が経ったことに気付かされ自分が何も成してないのは辛いな。
天使のサキちゃんが泥酔するようになり、「東京もうダメ」と言ってたけど、東京とはこの男のことだ。でもサキちゃんはちゃんと自己分析も出来る。自分が女優になりたくて田舎から出てきたけど、東京で輝けない、だからその理由を探してた。このダメ男に出会い、幸せながらも振り回されて上手く行かない言い訳にしてたんだな。
しかし、サキちゃんが言った通りで、何も悪くはない。変わってないだけだ。時が経てば、それだけ何かの変化を期待してしまい、二人の仲は壊れていくのだ。変わらないことを受け入れられれば一緒に居られるだろうけど、変わらないとは才能がないと認めることだから辛いんだ。世間に「認められる」とは確かに陳腐な言葉だけど。。。
ここからはちょっと冷めた意見。未来の夢を語るのに、「大きな家に住んで、大きな犬を飼い、ウニ丼を一杯食べる」以外は今の生活と殆ど同じじゃないの?とは、思った。貧乏でも現代の日本では結構お腹一杯に何でも食べれる。それに大きな家に住みたくて成功したい訳でもないから、最後の語る夢はそれじゃない方が良かったんじゃないかな。