バリカタ

シャン・チー/テン・リングスの伝説のバリカタのレビュー・感想・評価

1.0
僕はマーベル映画をあまり観ないです。
ブラックウィドウとワンダーウーマンくらいですね。
CG.VFX山盛り映画苦手なんです。けど、ブラックウィドウは楽しめましたね。
本作は僕の大好きなカンフー、武術系アクションをスカッと魅せてくれる予感があったので鑑賞しました。

続編ありきの序章だからしかたないのだろーけど、まー、まー、盛り上がらなかったなー。一生懸命に物語の設定と背景を豪華に描くことに必死で。
正直に言いますがつまらなかったんです。知らないから間違いかも?ですが、マーベル映画の定型フォーマットに中国武術、カンフーアクション風をはめ込み中国3000年の歴史の雰囲気を漂わせました!って感じの作品。中国人の巨大マーケット狙いでは?なんて勘繰ってしまいます。

ストーリーはありますが、何というか展開が力技です。感情移入なんて期待してはいけません。は?は?は?
の連続です。どんどん脱力していき、途中から考えるのやめるに至りました。

基本、家族のゴタゴタがベースで『起』のストーリーを作ってますが、まぁなんと言うか適当に見えちゃう。ゴールありきなんで仕方ないですが、淡々とイベントが消化されていくんです。
え?この葛藤はこんなにはやく昇華しちゃう?
え?仲間に、、、?
え?壮大っぽい闘いですが、理由がちっぽけ、、、
などなど。

アクションは、、、うーむ、僕が中国武術を
真剣に取り組んでいる人間なら呆れちゃったかも?アベンジャーズ系の派手な闘いのノリに合わせていくには、飛び道具メイン武器は致し方ないのでしょうが、まー冷めますね(笑)鍛錬軽めで会得早っ!もなんだかなー。

例えがメチャクチャではありますが、仮面ライダー龍騎でフィニッシュに龍が登場した時のようなガッカリ感が私を襲いました。『ネバーエンディングな話』なん?これ、、、?あー、冷めていく。えー、こんな?感じの闘いっすか?って、、、。内にに龍がいるってそゆこと?

やっぱさ、武術はマジモンだからこその迫力と説得力と格好良さがあるんだよなーって古い人間の僕は思っちゃいました。勝つことに負けることに物語があり、拳が語るモノがあるんじゃないか?と。ブルース・リー、ジャッキー・チェン、ジェット・リー、トニー・ジャー、、、彼らの映画を観た時の高揚感には程遠かったです。
鑑賞中、ひたすら冷めていきました。

ストーリーがそこそこならまだしも、目も当てられないし、悲しくて。似たような続編が展開されるのでしょうね。もう観ないけど。

がっかり、残念。僕には合いませんでした。